ADHDで仕事が続かない人へ|「根性がない」のではなく、環境が合っていないだけ

窓辺の机でノートと資料を前に考え込む人物の後ろ姿

「また仕事が続かなかった」

「最初は頑張ろうと思っていたのに、気づいたら限界だった」

そんな経験を繰り返すと、
自分に対してどんどん自信がなくなっていきますよね。

私自身も、

  • 働き始めはやる気がある
  • でも、徐々に疲れがたまる
  • ミスが増える
  • 怒られる
  • 自己嫌悪になる
  • 結果的に続かなくなる

という流れを、何度も繰り返してきました。

でも今は、はっきり言えます。

ADHD傾向がある人が仕事が続かないのは、「甘え」でも「根性不足」でもありません。

この記事では、

  • なぜADHDの人は仕事が続きにくいのか
  • なぜ「頑張ろう」とするほど苦しくなるのか
  • どう考えると少し楽になれるのか

を、体験ベースで整理していきます。


目次

ADHDで仕事が続かない人が消耗しやすい理由

ADHDで仕事や習慣が続かないのは、意志や根性の問題ではない

ADHD傾向がある人が仕事や習慣を続けられないのは、
意志が弱いからでも、努力が足りないからでもありません。

多くの場合、
「続けられる人向けに作られた前提」の中で
無理をしてきただけ、というケースがほとんどです。

仕事が続かないと、
「自分は社会不適合なんじゃないか」
と感じてしまう人も多いと思います。

でも実際には、ADHD傾向がある人は
仕事の能力が低いのではなく、「仕事環境との相性」が悪いケースが非常に多いです。

たとえば、

  • マルチタスクが多い職場
  • 指示があいまいな環境
  • 細かい報連相が常に求められる
  • 人間関係の空気を読む必要が強い
  • 「臨機応変」が前提になっている

こうした環境は、ADHD傾向がある人にとってかなり消耗しやすい構造になっています。

(私の場合は、割り込みが続いたり、締切が重なったりすると一気に頭が真っ白になって、そこから崩れやすかったです。)


「できない自分」ではなく、「合っていない環境」にいるだけかもしれない

ADHD傾向がある人は、

  • できることとできないことの差が大きい
  • 興味があることには異常に集中できる
  • 合わない作業では極端にパフォーマンスが落ちる

という特徴を持つことが多いです。

にもかかわらず、

「どの仕事でも同じようにこなせるのが普通」

という前提の中で働かされると、
常に「できない側」に立たされ続けることになります。

結果として、

  • 努力しているのに評価されない
  • 頑張っているのに怒られる
  • 自信だけが削られていく

という状態になりやすいのです。


仕事が続かない人ほど、実は「責任感が強い」

これは体感としてかなり強く感じているのですが、
ADHD傾向があって仕事が続かない人ほど、

  • 真面目
  • 期待に応えようとする
  • 迷惑をかけたくない
  • 頑張りすぎる

という人が多いです。

だからこそ、

  • できない自分が許せない
  • 周囲に迷惑をかけるくらいなら辞めた方がいい
  • 自分さえ我慢すれば…

という思考に入りやすくなります。

でも実際には、
頑張りすぎて壊れてしまっているケースがとても多いのです。

「できない自分が許せない」「ずっと自分を責め続けてしまう」
という感覚が強い人は、こちらの記事もかなり近い内容だと思います。
ADHDの悩みがつらい人へ


「仕事が続く人」との決定的な違い

仕事が続いている人は、
必ずしも能力が高いわけでも、メンタルが強いわけでもありません。

大きな違いは、

自分に合う環境・働き方にたどり着けているかどうか

だと感じています。

ADHD傾向がある人でも、

  • 裁量が大きい仕事
  • 一人で進められる仕事
  • 静かな環境
  • 興味が持てる分野

に出会うと、驚くほど力を発揮することがあります。

つまり、

仕事が続かない=向いていない仕事を選び続けてきただけ

という可能性がかなり高いのです。


「仕事を続ける努力」よりも、「環境を選ぶ視点」が重要だった

仕事や習慣が続くかどうかは「前提条件」でほぼ決まる

ADHDの場合、仕事や習慣が続くかどうかは、
本人の努力よりも「最初に置かれている前提条件」でほぼ決まります。

私自身が一番大きく変わったのは、

  • どの仕事なら続けられるか
  • どの環境なら消耗しないか
  • 何を避けた方がいいか

を真剣に考えるようになってからでした。

それまでは、

もっと頑張らないと
慣れればできるようになるはず
自分が変わらなきゃ

と思い続けていました。

でも、実際に楽になったのは、

「自分を変える」のではなく、「前提と環境を変える」

という方向に切り替えてからでした。

実際、「やる気はあるのに動けない」「頑張ろうとするほど苦しくなる」
という感覚に悩んでいる人も多いと思います。

その感覚については、こちらの記事で体験ベースで整理しています。
ADHDでやる気が出ないのは甘えじゃない

ADHD全体の悩みと解決策をまとめたページはこちらです。
ADHDの悩みまとめページ

また、「仕事をしているのに集中できない」「頭が散らかって進まない」という感覚が強い人は、こちらの記事も参考になると思います。
ADHDで集中できない人へ|頭が散らかる感覚の正体と、責めなくていい理由

仕事や習慣が続かない背景には、
やる気が続くことを前提にした設計が影響している場合もあります。
やる気を前提にした教材が合わない人へ

仕事や習慣が続かない背景には、
「毎日続くこと」を前提にした設計が
合っていないケースもあります。
毎日続けられない人へ|「継続前提」が合わなかっただけの話


ADHDの人に「書く習慣(ジャーナリング)」が続きにくい理由

ADHD傾向がある人にとって、
ジャーナリングが続かない理由は
「やり方が悪い」からではありません。

・毎日やる前提
・決まった時間にやる前提
・きれいに書く前提
といった条件そのものが、
負担になっていることが多いのです。

ADHD特化・習慣ジャーナリング法の正直レビュー


それでも「現実的にどうすればいいのか分からない人へ」

ここまで読んで、

理屈は分かる
でも、じゃあ具体的にどうすればいいのか分からない
働かなきゃいけない現実もある

と感じている人も多いと思います。

私自身も、「考え方」だけではどうにもならない時期が長くありました。

そういうときに助けになったのは、

  • 続かない前提で設計された方法
  • 完璧にできない人向けに作られている仕組み

でした。

ADHD特化・習慣ジャーナリング法の正直レビュー

※ 無理にすすめるものではありません。
あくまで「自分に合いそうかどうか」を判断する材料としてご覧ください。


まとめ|仕事が続かないあなたは、ダメな人間ではない

ADHD傾向がある人にとって、

  • 仕事が続かない
  • 疲れやすい
  • 人間関係で消耗する
  • ミスが多い

といった悩みは、「甘え」でも「努力不足」でもありません。

多くの場合、

自分の特性に合わない環境で、無理を続けてきただけ

というケースがほとんどです。

だから、
「どうして自分はこんなにダメなんだろう」
と責め続ける必要はありません。

必要なのは、

  • 自分の特性を理解すること
  • 無理がかかる環境から距離を取ること
  • 合いやすい働き方を探す視点

だと、私は感じています。

もし今、
「また仕事が続かなかった自分が嫌だ」
と感じているなら、せめてこの記事を読んだあとは、

「自分が悪いわけじゃなかったのかもしれない」

と、ほんの少しだけでも思ってもらえたら嬉しいです。


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