ADHDで集中できない理由|頭が散らかる正体と責めなくていい考え方

窓辺の机に座り、ノートと付箋を前に考え込む人物の後ろ姿

「机に向かっているのに、全然集中できない」
「やるべきことがあるのに、頭の中がずっと散らかっている」

そんな状態が続くと、
自分の集中力のなさに嫌気がさしてきますよね。

私自身も、

  • 画面を見ているのに内容が頭に入ってこない
  • 気づいたら別のことを考えている
  • 集中できない自分にイライラして、さらに疲れる

という状態を何度も経験してきました。

でも今は、はっきり言えます。

ADHD傾向がある人が「集中できない」のは、能力が低いからではありません。

この記事では、

  • なぜADHDの人は集中しづらいのか
  • なぜ「集中しよう」とするほど疲れてしまうのか
  • どう考えると、少し楽になれるのか

を、体験ベースで整理していきます。


目次

ADHDの「集中できなさ」は、やる気不足とは別物です

集中できないと、

「もっと頑張れない自分がダメなんだ」
「やる気が足りないんじゃないか」

と、自分を責めてしまいがちです。

でも、ADHD傾向がある人の集中の問題は、
努力の量ではなく、脳の特性によるもの だと感じています。

  • 集中したい気持ちはある
  • ちゃんとやろうと思っている
  • それでも意識があちこちに飛んでしまう

これは「意志が弱い」のではなく、
注意のコントロールが難しい構造 に近い感覚です。

「集中できない」と同時に
「やる気が足りないのでは」と感じてしまう人も多いですが、
その感覚については、こちらの記事で詳しく整理しています。
ADHDでやる気が出ないのは甘えじゃない|動けない日の正体と少し楽になる考え方


集中できない時間は、サボっている時間ではありません

外から見ると、

  • ただボーッとしている
  • スマホを見ているだけ

に見えるかもしれません。

でも、実際の内側はかなり違います。

  • やらなきゃいけないことが頭から離れない
  • でも、手をつけるところまで持っていけない
  • ずっと「できていない自分」を意識している

つまり、

集中できない時間=休めている時間
ではなく、

集中できない時間=自分を責め続けている時間

になっていることが多いのです。

ADHD傾向がある人が、
なぜここまで自己否定に苦しみやすいのかについては、
こちらの記事でも詳しく整理しています。
ADHDの悩みがつらくなる原因を整理した記事


「集中できる人」との一番の違い

集中できる人は、
必ずしも能力が高いわけでも、根性が強いわけでもありません。

違いはとてもシンプルで、

集中できない時間があっても、自分を責めすぎない

という点にあると感じています。

ADHD傾向がある人は、

集中できなかった
→「自分はダメだ」と感じる
→気力が下がる
→さらに集中できなくなる

というループに入りやすい構造を持っています。

集中できないことそのものよりも、
集中できない自分への評価の厳しさ が、
疲れやすさの原因になっているケースはとても多いです。

また、

  • 頑張ろうとしているのに仕事が続かない
  • どこに行っても長く働けない

と悩んでいる人も少なくありません。

その感覚については、こちらの記事で体験ベースで整理しています。
ADHDで仕事が続かない人へ|「根性がない」のではなく、環境が合っていないだけ


「集中しよう」とするほど、逆に集中できなくなる理由

私自身、長い間、

  • 集中力を鍛えよう
  • スマホを完全に断とう
  • 強制的に環境を整えよう

と、いろいろ試してきました。

でも多くの場合、

集中しようとする
→できない
→イライラする
→さらに集中できなくなる

という結果になっていました。

あとから気づいたのは、
集中できない自分を「矯正しよう」としすぎていた
ということでした。


「集中できない前提」で考えるようになってから、楽になった

大きく変わったのは、
次のような前提に立つようになってからです。

  • 集中できない時間がある前提
  • 気が散る前提
  • 途中で止まる前提

この前提に立つと、

  • 少しできただけでもOK
  • 中断してもOK
  • また戻ってこれればOK

という考え方に変わります。

ADHDの悩み全体を整理したまとめページはこちらです。
▶ ADHDの悩みで消耗している人へ|続かない・先延ばし・自己否定を減らすためのまとめページ


まとめ|ADHDで集中できないあなたは、能力が低いわけではない

ADHD傾向がある人にとって、

  • 集中できない
  • 頭が散らかる
  • 思考が飛びやすい

というのは、
努力不足ではなく「特性」によるもの です。

だから、

「どうしてこれくらいできないんだろう」

と、自分を責め続ける必要はありません。

必要なのは、

  • 集中できない自分を否定しないこと
  • 集中できない前提で設計すること

だと、私は感じています。

もし今、

「また今日も集中できなかった」と落ち込んでいるなら、
せめてこの記事を読んだあとは、
少しだけ自分に優しくしてあげてください。


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