「机に向かっているのに、全然集中できない」
「やるべきことがあるのに、頭の中がずっと散らかっている」
そんな状態が続くと、
自分の集中力のなさに嫌気がさしてきますよね。
私自身も、
- 画面を見ているのに内容が頭に入ってこない
- 気づいたら別のことを考えている
- 集中できない自分にイライラして、さらに疲れる
という状態を何度も経験してきました。
でも今は、はっきり言えます。
ADHD傾向がある人が「集中できない」のは、能力が低いからではありません。
この記事では、
- なぜADHDの人は集中しづらいのか
- なぜ「集中しよう」とするほど疲れてしまうのか
- どう考えると、少し楽になれるのか
を、体験ベースで整理していきます。
ADHDの「集中できなさ」は、やる気不足とは別物です
集中できないと、
「もっと頑張れない自分がダメなんだ」
「やる気が足りないんじゃないか」
と、自分を責めてしまいがちです。
でも、ADHD傾向がある人の集中の問題は、
努力の量ではなく、脳の特性によるもの だと感じています。
- 集中したい気持ちはある
- ちゃんとやろうと思っている
- それでも意識があちこちに飛んでしまう
これは「意志が弱い」のではなく、
注意のコントロールが難しい構造 に近い感覚です。
「集中できない」と同時に
「やる気が足りないのでは」と感じてしまう人も多いですが、
その感覚については、こちらの記事で詳しく整理しています。
▶ ADHDでやる気が出ないのは甘えじゃない|動けない日の正体と少し楽になる考え方
集中できない時間は、サボっている時間ではありません
外から見ると、
- ただボーッとしている
- スマホを見ているだけ
に見えるかもしれません。
でも、実際の内側はかなり違います。
- やらなきゃいけないことが頭から離れない
- でも、手をつけるところまで持っていけない
- ずっと「できていない自分」を意識している
つまり、
集中できない時間=休めている時間
ではなく、
集中できない時間=自分を責め続けている時間
になっていることが多いのです。
ADHD傾向がある人が、
なぜここまで自己否定に苦しみやすいのかについては、
こちらの記事でも詳しく整理しています。
▶ ADHDの悩みがつらくなる原因を整理した記事
「集中できる人」との一番の違い
集中できる人は、
必ずしも能力が高いわけでも、根性が強いわけでもありません。
違いはとてもシンプルで、
集中できない時間があっても、自分を責めすぎない
という点にあると感じています。
ADHD傾向がある人は、
集中できなかった
→「自分はダメだ」と感じる
→気力が下がる
→さらに集中できなくなる
というループに入りやすい構造を持っています。
集中できないことそのものよりも、
集中できない自分への評価の厳しさ が、
疲れやすさの原因になっているケースはとても多いです。
また、
- 頑張ろうとしているのに仕事が続かない
- どこに行っても長く働けない
と悩んでいる人も少なくありません。
その感覚については、こちらの記事で体験ベースで整理しています。
▶ ADHDで仕事が続かない人へ|「根性がない」のではなく、環境が合っていないだけ
「集中しよう」とするほど、逆に集中できなくなる理由
私自身、長い間、
- 集中力を鍛えよう
- スマホを完全に断とう
- 強制的に環境を整えよう
と、いろいろ試してきました。
でも多くの場合、
集中しようとする
→できない
→イライラする
→さらに集中できなくなる
という結果になっていました。
あとから気づいたのは、
集中できない自分を「矯正しよう」としすぎていた
ということでした。
「集中できない前提」で考えるようになってから、楽になった
大きく変わったのは、
次のような前提に立つようになってからです。
- 集中できない時間がある前提
- 気が散る前提
- 途中で止まる前提
この前提に立つと、
- 少しできただけでもOK
- 中断してもOK
- また戻ってこれればOK
という考え方に変わります。
ADHDの悩み全体を整理したまとめページはこちらです。
▶ ADHDの悩みで消耗している人へ|続かない・先延ばし・自己否定を減らすためのまとめページ
まとめ|ADHDで集中できないあなたは、能力が低いわけではない
ADHD傾向がある人にとって、
- 集中できない
- 頭が散らかる
- 思考が飛びやすい
というのは、
努力不足ではなく「特性」によるもの です。
だから、
「どうしてこれくらいできないんだろう」
と、自分を責め続ける必要はありません。
必要なのは、
- 集中できない自分を否定しないこと
- 集中できない前提で設計すること
だと、私は感じています。
もし今、
「また今日も集中できなかった」と落ち込んでいるなら、
せめてこの記事を読んだあとは、
少しだけ自分に優しくしてあげてください。

